メリットがあると知っていても、実際に何かを始めようとしたときに、ちょっと躊躇してしまうこともしばしば。逆に、急いで始めて「あ、もうちょっとこうしておけば良かった」と後悔することもありますね。
賢くスタートするためにも、早い段階からiDeCoの活用を検討しましょう。
iDeCoの税優遇は繰り越せない
最近のスマートフォンのデータ利用では、使い残したデータ利用枠を翌月以降に繰り越すことができるサービスが増えているようです。「今月はあまり動画を見なかったから、来月はたくさん動画を見よう」そんなことが可能になっています。
しかし、iDeCoの最大のメリットである所得控除の枠を過去に遡って利用することはできません。加入が1ヵ月遅れれば、その1ヵ月分の所得控除枠を捨ててしまうことになります。
例えば、同じ2023年にiDeCoへ加入した会社員の方(他の企業年金なし)であっても、1月から引落開始なら最大27.6万円の所得控除を利用できるのに対し、12月から引落開始ならたったの最大2.3万円にしかなりません。しかも、始めた時期が年末なので、年末調整に間に合わず、確定申告が必要となるといったこともあります。
たとえ所得控除の枠が大きくても、掛金の拠出額が少なければ、適用される所得控除額も少なくなります。毎月の収入に余裕があるのに、所得控除の活用が少しだけになってしまうのは、かなりもったいないとも言えます。掛金額は年に1回変更できるものの、「毎月、どの程度の積み立てが可能か?」については、iDeCoへ加入する前から検討しておきたいものです。
iDeCoの加入と運用
ご存じの通り、iDeCoはただ積み立てるだけの仕組みではありません。積み立てながら自分で運用する仕組みです。もちろん、企業型DCと同様に運用益非課税ですが、だからこそ、自分にあった運用を行うことが大切です。
加入手続きが終わってから、具体的な運用を考えることになると、焦って思わぬリスクをとった投資を行ってしまうことにもなりかねません。商品ラインアップも、運営管理機関ごとに異なるので、ある程度運用のイメージを整えておけば、自分に合った商品選びが可能となることでしょう。
iDeCoの加入と給付
iDeCoは一般的に「老後のために資産形成する仕組み」と言われますが、そもそも老後って何歳以上の方を指すのかは、人によって違ってきますね。
みなさんがiDeCoで積み立てた資産を使いたいと思う時期も、人それぞれ違ってくるはずです。必要な時期をイメージして、イメージ通りに資産を引き出すことができるのか?加入前に確認しておくことが大切です。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、毎月の掛金を自分自身で運用しながら積立ててゆき、原則60歳以降に受取る仕組みとなっています。毎月いくら積立てるか、どのように運用するか、どのように受取るか、すべて自分自身で決めることができる制度です。
りそなのiDeCo
※iDeCoへの加入手続は、りそな銀行以外の運営管理機関でも可能です。
りそな銀行以外の運営管理機関の情報につきましては、
国民年金基金連合会のホームページにてご確認ください。