繰上げ受給や繰下げ受給をすると、65歳から受取る年金額から、一定の率で受取る年金額が増減します。
繰上げ受給をすると、受給する時期を1か月早めるごとに0.5%ずつ減額され、その額が一生続くことになります(昭和37年4月2日生まれ以降の方は、2022年4月以降、減額幅が0.4%に変更されました。)。
逆に、繰下げ受給の場合、1か月あたり0.7%増額されて受取ることができます。例えば、70歳まで繰下げ受給をした場合、42%増で年金をもらうことができます。受給額が増え、それが一生涯続くのがメリットである一方、受給開始が遅くなることで、万が一早く亡くなられた場合には受給総額が少なくなってしまうリスクがあります。
繰上げ受給の請求をすると、取り消すことはできません。公的年金の受取り開始時期に関しては、ご自身のライフプランや、将来の健康状態をよく考慮して検討しましょう。