DC(確定拠出年金)は原則60歳から受取ることが可能です。
しかし、60歳以降も働くなど、「今すぐに引出して使う必要はない」という方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は、60歳以降も受取らずにDC内で運用をすることを検討してみてはいかがでしょうか。
DCは一般の金融商品と違い、「運用益非課税」という大きなメリットがあります。
DCの運用益非課税ってそんなに効果があるの??
銀行の利息や投資信託の売却益などは、通常20.315%の税金がかかります。
例えば、100万円の利益が出たら、みなさんの手元に来るのは約80万円です。そこが100万円まるまる手元に残るわけです。
「それなら、NISAでも同じでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。実は、DCでの運用はNISAと大きく違う点があります。
それは「いったん売却した資産もすぐに再度非課税で運用できる」ところです。
例えばNISAの場合、1年間の投資上限金額が決まっており、一旦売却してしまえば、その枠は翌年まで再利用することはできません。
DCの場合は、DCの口座の中で運用する限りずっと非課税ですので、投資信託を一旦定期預金にスイッチングして利益確定し、時期を見て再度投資信託を購入する、といったことができるのです。
DCの資産はいったん引出してしまうと、後からDCの口座に戻すというわけにはいきません。すぐに使う予定がないのであれば、運用益非課税の効果も考え、引き続きDCの中で運用を続けることを検討してみましょう。