「一括受取りをすれば退職所得控除が受けられる!」そう思い、よく考えずすぐに一括受取りをしてしまうと思わぬ失敗が待ち構えています。
ここではその失敗例をご紹介したいと思います。
受取ったお金で資産運用を始めて、お金を増やそうと思ったのに想定外の税金がかかってしまった・・
確定拠出年金で運用された経験がある方は、「受取った大きなお金をもとに、運用すればもっと資産が増やせる!」と思う方もいらっしゃるかと思います。
人生100年時代と言われている今、まだまだ先のことを考えて、「さらに運用する」というのは大切です。
ですが、そう考えて、すぐに一括受取りをして、運用を始めるのは得策とは言えません。
なぜなら、受取らずにDC口座の中で運用していれば、どんなに金額が大きくても、すべて非課税で運用できるからです。
この「運用益非課税」の強みを最大限に生かすため、すぐに一括受取りをするのではなく、退職後も確定拠出年金で運用し続けるのも一つの手です。
将来のことをよく考えずに使ってしまい、老後の資金を使いすぎてしまった・・・
確定拠出年金で突然手元に大金が入ってきたら、あなたならどう使いますか?
「大きなお金が入ってきたから少しくらい贅沢に使ってもいいよな・・」「ずっと夢だった世界一周クルーズでもしようかな・・」
大きなお金が一度に入ってくると、ついつい夢が膨らんでしまい、心が浮き足立ってしまいます。
その結果、お金を使った後になって、冷静になり「使うべきじゃなかったな・・・」と後悔するケースは結構あります。
それにより、老後の生活資金に支障が出てしまう可能性は十分にあります。
昔よりも平均寿命が伸びている今、退職後の人生も長く、その長い人生を豊かに過ごすには、ライフプランに沿ったお金の使い方が必要になります。
安易にすぐ一括受取りをするのではなく、今後どのようにこのお金を使っていくのか、使う時期はいつからなのかなどを考えてから、受取り時期や受取り方法を決めるようにしましょう。